ワンちゃんが旅立ってしまった後、多くの飼い主さんが少なからず後悔するのではないでしょうか。私も散々後悔しました。「あの選択は間違ってなかったのか」「自分の取った行動は、ちゃんとこの子のことを考えて取っていたのか」「無駄な苦しみを与えていたのではないか」・・・ 自分が考えた、ワンちゃんにとって最善の選択肢をしたとしても、どんなに最高の治療を受けさせたとしても、やはり後悔はするような気がします。それは、選ばなかった選択肢に “あとで” 可能性を見出してしまうからではないでしょうか。他方が良く見えてしまう。それは仕方の無いことです。その子のことを思えば思うほど、後悔するのかもしれません。また “別れの準備” ができていなければいないほど、後悔するのかもしれません。
しかし、後悔することは決して悪いことではない...と、私は思っています。どのくらい深い後悔をするのかは、人それぞれです。
ただ、これだけは忘れないでください。飼い主さんの選択は、“その時” 飼い主さんが、ワンちゃんにとって『最善だ』と思って選択したものです。それは人それぞれです。どの選択が正しくて、どれが正しくなかった・・・とは言えないのです。その選択は飼い主さんとワンちゃんが、共に歩んできた歳月から導き出した答えです。どんなに後悔したとしても、最後は、その選択がワンちゃんにとって『最善であった』と受け入れてください。ワンちゃんたちもきっとそれを望んでいます。
ワンちゃんが旅立ってしまった悲しさ、そして後悔。またその反面、安堵感を感じる飼い主さんもいるのではないでしょうか。しかし、時に この安堵感は、飼い主さんを悩ませる原因の一つになるのではないでしょうか。私もその一人です。「感じてはいけない感覚ではないのか」「自分は犬のことをしっかり愛していたのか」... 自分がそうだからというわけではありませんが、悲しさと共に感じられる安堵感は、その子としっかり向き合って暮らしてきたからこその感覚だと思います。
もし、この悩みを一人で抱えきれなくなったら、生前のワンちゃんを知っているお友達とワンちゃんのお話をしてみてください。お友達は聞いてあげてください。その時間が、どれだけ飼い主さんの “前に進もうとする力” になるか、、、 もし近くに話ができる方がいらっしゃらない、もしくは難しい時は、いくつか支援団体(例:ペット・ラヴァーズ・ミーティングetc)があります。一人で抱え込まず、話をしてみてください。