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災害時にすべきこと、備えること

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1ヶ月が経ちました...

東日本大震災によりお亡くなりになられた方に哀悼の意を捧げると共に、被災され、現在も不自由な生活をされている方々に心よりお見舞いを申し上げます

今回の地震では、私どもの親戚や知人、また、生徒さんのご親戚やご友人にも被災された方がおります。日々メディアを通して、本当に広範囲に被害が出ていることを改めて感じ、地震大国日本といわれ、過去に大きな地震のあった関東に住んでいる私たちにも決して他人事ではないということを思わせた震災でした。

3月11日。今までに経験したことのない大きな揺れでした。私は神奈川県動物愛護協会で仕事中、ひなは独りで留守番をしていました。元々、地震には敏感で、苦手なひなです。独りで不安だっただろうなと思います。近くに住んでいる両親と連絡が取れ、保護を頼んだところ、いつもは嬉しくて大騒ぎするひなが、この日は玄関でしばらく固まって動かなかったそうです。すぐにいつも通りになったそうですが、やや放心状態だったのかな・・・と思います。
地震の時、ひなが実際にどういう行動をとったのかはわかりませんが、日頃から地震や雷など不安に思うことがあると、すぐにテーブルやベッドの下に隠れます。私が教えたというよりは、自分にとって 安全な場所 という認識があるようで、そこに隠れる習慣になっているようです。なので、当日もベッドの下に入ったのではないかと思います。今も地震がある度、緊急地震速報や地震速報が流れる度に、私がいる所から一番近い安全地帯に飛び込んでいます。

地震後、ひなも含めてですが、落ち着きがなくなった犬たちがいると思います。元来犬は人間より自然現象に敏感です。3月11日の本震、それ以降の余震に私たち以上に敏感に反応しても不思議ではありません。おそらく11日の地震ではパニックになったワンちゃんたちも日が経つにつれて落ち着きを取り戻せたのではないかと思います。(ひなアタフタも数日で落ち着きました。)しかし中には頻発する余震でまだ落ち着かないワンちゃんもいるのではないでしょうか?

もし、ワンちゃんの状態が日に日に悪くなっている、弱い余震でもパニックを起こしてしまう、地震後に新たな問題行動が発生したということであれば、見過ごさずにしっかり対応をしてあげる必要があります。
私はいつも飼い主さんから相談を受けた際に、まずお話しすることは、『自分の行動』を見直してください!!ということです。今回の地震でワンちゃんの落ち着きがなくなっている、問題が生じた ということであれば、以下のことを飼い主さんにお伺いします。

  • 地震の度に大騒ぎしていませんか?
  • 犬に自分の不安な感情やストレスをぶつけていませんか?
  • 犬に「大丈夫よ!」と声を掛けつつ、犬の不安を煽っていませんか?
  • 犬に間違った対応を教えていませんか?

不安を感じている犬に必要なのは、『安心感』です。そしてこの安心感を与えられるのは、そばにいる飼い主さんです。飼い主さんが犬たちにとって頼れる存在(=リーダー)として、冷静な態度で、正しい指示を出していれば、犬は安心して徐々に落ち着きを取り戻してくるはずです。一緒に騒ぐことも、慰さめる必要もありません。パニックに陥っている犬を怒鳴りつけて不安に陥れる必要は全くありません。まず、飼い主さんが冷静になり、ワンちゃんに安心感を与えてください。 そして...みなさん、こういう時だからこそもう一度考えてみてください。

  • ワンちゃんは飼い主さんの出すコマンドにちゃんと従ってくれますか?
  • 他の人や犬たちと一緒に過ごせますか?
  • 知らない場所でパニックにならずに過ごせますか?
  • ケージに入ることはできますか?
  • 問題行動はありませんか?
  • 飼い主さんとワンちゃんの間には、しっかりした『絆』が築けていますか?

他にも色々と準備すべきこと (例えば、迷子札はついてますか? ワンちゃん用避難グッズは揃っていますか?)はありますが、今回は『しつけ』に関わることだけを挙げてみました。みなさんとワンちゃんは準備万端でしょうか? もし、気にかかる項目があるのなら、すぐに対策を考えてください。ワンちゃんたちを守れるのは飼い主さんです。ワンちゃんに生き残る術(=解決能力・対応能力)を身につけさせるのもまた、飼い主さん役目です。もう一度、考えてみてください。